Shortsは届く、LONGは届かない――同じYouTubeチャンネルで起きる配布格差【第5回】|北海道ドライブ紀行【新館】

【YoutubeStudioの記録】

新作のLONGや横型PVが、公開から約2日たっても数十〜数百インプレッションにとどまる。その状況を、第4回までに記録してきました。一方、同じ「北海道ドライブ紀行【新館】」には、3万視聴を超えたShortsもあります。

今回確認した5作品のうち、累積1万超は3本。さらに「北海道の白い道」では、公開後の長い期間を描いた累積グラフに加え、観測時点の直近48時間にも1,041視聴があり、その96.6%がShorts Feedと表示されていました。

LONG側の少ない表示機会を考えるなら、このShorts側の実績も一緒に残す必要があります。同じチャンネルでも、形式によって届き方はどう違うのか。第5回は、5本のShortsの保存画面から、その違いを見ていきます。

作品名は本文で扱いやすい短縮名を使用しています。公開日・動画尺・累積視聴・登録者増減は各画像の表示に基づきます。撮影日時は画像だけでは確定できないため、「現在」「直近48時間」はそれぞれの画像を確認した時点を指します。公開日や公開後経過日数の異なる5作品を、同条件の実験として比較していません。

第1章|新館Shortsの5作品を並べる

今回の資料には、累積1万超の3作品と、そのほか2作品がありました。累積の大きさを見る表と、直近の活動を見る表を分けます。

公開後累積の実績:Shorts5作品
作品(短縮名) 公開日表示(2026年) 動画尺 累積視聴回数 登録者増減
冬の北海道 08/01 7秒 31,614 +3
北海道の白い道 09/11 9秒 30,290 +7
凍結路はこういう前提で 08/07 8秒 11,690 —
滑るんだよなぁ 09/16 6秒 7,162 +1
やっぱ総本店でしょ 07/05 7秒 6,310 —

「冬の北海道」は31,614、「北海道の白い道」は30,290、「凍結路はこういう前提で」は11,690視聴です。カードには「3.2万」「3万」「1.2万」と丸めて表示されるものもありますが、表には同じ画面の見出しに書かれた具体的な数を採用しました。

「滑るんだよなぁ」は7,162、「やっぱ総本店でしょ」は6,310で、1万超ではありません。また、登録者欄の「—」は画面どおり残しています。0と読み替えていません。

Shortsの累積視聴回数:全作品を同じ尺度で比較

全5作品共通で左端0、右端35,000視聴。数値ラベルは画面の表示値です。

冬の北海道:31,614視聴

北海道の白い道:30,290視聴

凍結路はこういう前提で:11,690視聴

滑るんだよなぁ:7,162視聴

やっぱ総本店でしょ:6,310視聴

この5本は、1万超の実績を持つ作品を意図的に含めて選んだ観測例です。新館Shorts全体の平均、成功率、すべての作品の状態を示す標本ではありません。

第2章|公開初期に視聴が大きく増えたShorts

冬の北海道:31,614視聴の大部分を早い時期に獲得

「冬の北海道」は8月1日の公開日表示で、7秒のShortsです。累積グラフは早い段階で大きく立ち上がり、その後は比較的小さな増加になっています。今回の観測分類では「初期集中型」と呼べる形です。

【画像挿入:冬の北海道.png|冬の北海道の累積と直近48時間】

2026年8月1日公開表示、7秒。累積31,614視聴、登録者+3。右側の直近48時間は5視聴で、検索80.0%・ハッシュタグのページ20.0%。この割合は累積期間の内訳ではない。

ただし、初期の急増がどの流入元から来たかは、この概要画像だけでは分かりません。右側にある検索80.0%は、直近48時間の5視聴に対する表示です。31,614視聴の80%が検索だった、という意味ではありません。

凍結路はこういう前提で:初期急増のあとに小幅な追加

8月7日公開表示、8秒の「凍結路はこういう前提で」も、初期に急増し、その後に緩やかな増加を挟んで横ばいに近づく形です。累積は11,690視聴。公開初期に大きく見られたShortsが、別の作品でも確認できます。

【画像挿入:凍結路はこういう前提で.png|凍結路はこういう前提での累積と直近48時間】

2026年8月7日公開表示、8秒。累積11,690視聴、登録者欄は「—」。右側の直近48時間は0視聴。全期間の流入元割合はこの画像には表示されていない。

これらのグラフから読めるのは、早い時期に大きな視聴増加があり、その後の増え方が小さくなったことです。時間別の数値がないため、最初の何時間で何回配布されたかを推測して書くことはしません。「初期集中型」も、ここでグラフの形を説明するための呼び名です。

第3章|北海道の白い道:後の期間にも増え、直近48時間はFeed96.6%

今回の中心事例は、9月11日公開表示、9秒の「北海道の白い道」です。累積30,290視聴、登録者増加は+7でした。

累積グラフには、最初の大きな増加のあと、増加が鈍い区間があります。その後の期間では再び傾きが大きくなり、右端まで累積が伸びています。公開初期だけで視聴の増加がほぼ終わる形とは異なります。

【画像挿入:北海道の白い道.png|北海道の白い道の累積と直近48時間】

2026年9月11日公開表示、9秒。累積30,290視聴・登録者+7。右側の直近48時間は1,041視聴、その期間のShorts Feed96.6%、その他YouTube機能1.7%、検索1.2%。左の累積グラフと右の48時間欄は集計期間が異なる。

さらに、右側のリアルタイム欄は直近48時間1,041視聴。その流入元としてShorts Feed96.6%、その他YouTube機能1.7%、検索1.2%が表示されています。公開から時間が経過したこの作品にも、観測時点の48時間窓でFeed経由の視聴があったことを直接確認できます。

ここで96.6%を公開以来の割合に広げることはできません。累積30,290視聴のうちFeedが何回だったのかは、この画面だけでは分かりません。リアルタイム欄の数字と、左の公開後累積を混ぜずに読む必要があります。

また、累積グラフは視聴が後の期間にも増えたことを示しますが、全期間ずっと途切れずにFeed表示が続いたのか、一度止まってから再開したのかまでは確定できません。ここでは「後の期間の増加」と「直近48時間のFeed視聴が残る」という二つの観測として記録します。

第4章|滑るんだよなぁ:小口でもFeed由来の視聴が残っていた

9月16日公開表示、6秒の「滑るんだよなぁ」は累積7,162視聴、登録者+1でした。累積グラフには初期の大きな増加と、その後の小幅な積み上がりが見えます。

【画像挿入:滑るんだよなあ.png|滑るんだよなぁの累積と直近48時間】

2026年9月16日公開表示、6秒。累積7,162視聴・登録者+1。直近48時間は14視聴で、Shorts Feed78.6%、検索14.3%、ハッシュタグのページ7.1%。実ファイル名は「滑るんだよなあ.png」。

観測時点の直近48時間は14視聴で、Shorts Feed78.6%、検索14.3%、ハッシュタグのページ7.1%です。「北海道の白い道」の1,041視聴ほど大きくはありませんが、同じ48時間欄にFeed経由の視聴があることは確認できます。

この作品は1万超の成功作としては数えていません。累積の規模と、後の時点にもFeed由来の視聴が確認できることは、それぞれ別の特徴として扱います。14視聴という小さい母数なので、割合だけを強調して大規模な配布に見せることもしません。

第5章|すべてのShortsが、いつもFeedで動くわけではない

1万超の作品でも、直近48時間は0だった

「凍結路はこういう前提で」の累積は11,690ですが、同じ画像の直近48時間は0です。過去に大きな視聴を得た作品でも、観測時点の48時間には視聴がない例があります。これは過去の実績を取り消すものでも、その後ずっと配布されないことを示すものでもありません。

やっぱ総本店でしょ:現在の窓ではFeedではなく検索から

「やっぱ総本店でしょ」は、7月5日公開表示、7秒の別作品でした。累積は6,310視聴、登録者欄は「—」。初期に大きく増えたあと、長い横軸のなかで少しずつ累積が増えています。

【画像挿入:やっぱ総本店でしょ.png|やっぱ総本店でしょの累積と直近48時間】

2026年7月5日公開表示、7秒。店舗のサムネイルの「やっぱ総本店でしょ」。累積6,310視聴、登録者欄「—」。直近48時間は7視聴で検索100%、Shorts Feed0%。公開以来の流入割合ではない。

直近48時間は7視聴で、検索100%、Shorts Feed0%と表示されています。この窓では検索によって視聴が残っていた例です。累積6,310がすべて検索から来た、あるいは公開以来ずっとFeedに表示されなかった、と読むことはできません。

各画像を確認した時点のリアルタイム48時間
作品 48時間視聴回数 同期間のFeed割合 同期間の検索割合 読み取れる状態
冬の北海道 5 未表示 80% 検索等の視聴を確認
北海道の白い道 1,041 96.6% 1.2% Feed視聴あり
凍結路はこういう前提で 0 未表示 未表示 視聴なし。割合は評価しない
滑るんだよなぁ 14 78.6% 14.3% Feed視聴あり
やっぱ総本店でしょ 7 0% 100% 検索等の視聴を確認

「未表示」は0%への置き換えではありません。0視聴の作品では流入割合を算出していません。また、各画像の撮影時刻を確定できないため、5作品が厳密に同じ48時間帯の比較とは扱いません。

直近48時間の視聴回数:累積とは別の活動状況

全5作品共通で左端0、右端1,200視聴。数値ラベルは画面の表示値です。

冬の北海道:5視聴

北海道の白い道:1,041視聴

凍結路はこういう前提で:0視聴

滑るんだよなぁ:14視聴

やっぱ総本店でしょ:7視聴

Shortsのなかにも、Feed中心、検索中心、直近視聴なしという違いがあります。累積の大きさだけで現在の活動を判断することも、直近48時間だけで公開以来の届き方を説明することもできません。

第6章|同じ新館のLONG・横型PVではどうだったか

第4回では、新館の通常動画について公開約24時間・約48時間の保存記録を比較しました。その代表値を短く再掲します。ここからの指標は、Shortsの視聴回数ではなくサムネイルインプレッションです。

第4回の代表例:通常動画のインプレッション
LONG・横型PV(短縮名) 約24時間imp 約48時間imp
オンネトー(LONG) 41 170
遠軽コスモス(LONG) 42 119
丸瀬布・森林鉄道(LONG) 49 171
トリプルトラベル(横型PV) 18 28
走れ!走れ!北海道(横型PV) 731 1,283

第4回完成HTML・台帳の値と照合しています。カーソルの経過表示や過去記録も用いた約24・48時間の値です。画像表とカーソル時点の完全一致を確認できない項目など、個別の条件は第4回に記しています。期間指定ファネルの値は混ぜていません。

オンネトー、遠軽コスモス、丸瀬布では、約48時間のインプレッションが119〜171でした。トリプルトラベルPVは28。一方、「走れ!走れ!北海道」PVには1,283という例もあり、通常動画の全作品が必ず数百以下になるという並びではありません。

ここでShortsの30,290視聴をLONGの170インプレッションで割り、配布が何倍違うと計算することはできません。指標も集計期間も違います。同じ新館において、Shortsには数万再生に達した作品や、公開後もShorts Feedから視聴される作品が存在します。一方、LONG・横型PVには、公開約48時間で数十〜数百インプレッションにとどまる作品が複数あります。両者は異なる指標のため直接比較できませんが、形式別の配布状況に違いが見られることは確認できます。

第7章|形式別の違いから、何が言えるのか

今回のShorts資料は、同じ新館で視聴が大きく増えた作品があり、後の観測時点にもFeed経由の視聴があることを示します。少なくとも、チャンネルの全作品で一切の表示や視聴が発生していない状況ではありません。

一方、それを理由にLONG側の少ない初期インプレッションを解消済みと考えることもできません。Shortsで見られたから通常動画でも同じように広がるとは、この資料からは言えません。両形式の推薦処理が内部的にどの程度共通しているかも分かりません。

作品の内容、長さ、公開時期、視聴される場面も異なります。今回の5本だけでチャンネル全体の正常・異常を判定したり、意図的な制限、チャンネル評価の低下、アルゴリズムの障害を事実として結論づけたりはしません。

Studioの「通常より増加」という表示も、そのチャンネル内の通常パフォーマンスとの比較です。YouTube全体のShortsの平均や、プラットフォームによる配布保証を示す表示としては扱いません。また、過去の集計警告を、今回の形式別の違いの原因と結び付ける証拠はありません。

結論|Shortsは動く。それでもLONGの表示機会には疑問が残る

Shortsには、累積31,614、30,290、11,690という実績がありました。「北海道の白い道」は直近48時間1,041視聴・Feed96.6%、「滑るんだよなぁ」は14視聴・Feed78.6%。公開後の時間が経過した作品にも、観測時点でFeed経由の視聴が確認できました。

同時に、累積1万超でも直近48時間0の例があり、検索による視聴が残る例もありました。「すべてのShortsが常時好調」という記録にはしません。

Shorts側には視聴獲得とFeed稼働の実績がある一方、LONG・横型PVの新作には表示機会が少ない事例が残っている。この二つを併記すると、新館の状況は「チャンネル全体が視聴者を失った」という一つの説明では捉えきれません。

なぜ形式ごとにこの違いが生じているのかは分かりません。私たちは引き続き、指標と期間をそろえ、作品への反応と表示機会の量をそれぞれ記録していきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました